午前の部

『堺の伝統産業 三味線 講義と演奏』

講師 石村真一朗 様

  つるや楽器 創業文久二年(1862年)

 中国の三弦が沖縄に渡り、さらに沖縄から渡ってきた三線を改良し三味線を作ったのは、堺の石村検校と伝えられている。琵琶を真似て、濁った音が出るようにしているなどは、とても素晴らしい発明だ。三味線の業界では石村性が多いのは、石村検校にあやかったということだ。

 三味線の伴奏では長唄、小唄、端唄などあるそうだが、現在では廃れ、私には区別はつかない。知っているのは、津軽三味線と、浄瑠璃くらいである。

 YouTubeでは練習するビデオや演奏を見ることができるので、興味をもたれたかたは、検索してみよう。また、つるや楽器のホームページにも演奏会の案内などがある。一度訪れてみてください。

三味線を持たせてもらったが、見た目以上にとても重かった。竿の木が重い材質である上に、三味線の太鼓部錘が入っているとの事、また、太鼓部の皮は最近では、合皮はもちろん、カンガルー、ヤギなども使われているということ。知らない事ばかりだ。

三味線の歴史・構造の講義の後は皆さんお待ちかねの演奏。

 迫力のある演奏をを堪能させていただきました。

 

午後の部

『堺のまち歩き(西コース)』

 堺観光ボランティアの方々に各班ごとに案内して頂きました。

 

お台場、灯台、龍女神像、ルソン助左衛門の像、大浜公園の中の、樺太犬の銅像、猿の檻、日本一低い蘇鉄山登山を楽しんだ後、希望者は神明神社にて、登山証明書を購入した。ボランティアの皆様お世話になりました。

(筆者雑観)

 ルソン助左衛門のように、したたかに生き抜いた商人と、人の命の軽かった時代の悲しい武士たちの愚かな死を振り返った。いや、人の命の軽いのは現代かもしれない。

 龍女神像においては、かつての大浜の賑わいにあやかりたいということなのでしょうか、淡路の巨大観音像のようにならなければと思う。