5月10日

午前の部

堺を知ろう・・・古代から現代まで

午前の部

 堺を知ろう・・・古代から元代まで

 

講師紹介

 

堺観光ボランティア協会 相談役 川上 浩 様

堺ユネスコ協会会長

NHKラジオ「深夜便」レギュラー

     「マイあさ」大阪代表

阪急交通社たびコト塾講師

と多岐にわたって活躍されている。


堺の歴史(講義資料より)

  • 堺は石器時代から人が住み着き、紀元前300年ごろに弥生時代の四ツ池遺跡がありました。
  • 古墳時代(4世紀末から5世紀):仁徳天皇陵古墳等の巨大古墳築造の場所になりました。
  • 飛鳥・奈良時代には堺市出身の行基(高石市の出身ではあるが、母の実家の堺で生まれた)が仏教を布教し、奈良の大仏建立に力を注ぎました。遣隋使の道として、2本で最初の国道「竹内街道」ができました。
  • 平安時代には熊野詣でが盛んとなり「さか井」の地名が初めて見られるようになりました。平清盛も方違神社や大鳥大社に参っています。
  • 鎌倉時代には堺の浜で取れた魚を住吉大社や春日大社に奉納していました。
  • 戦国時代には、唯一のピースゾーンとして南蛮貿易や鉄砲生産を活発に行黄金の日々を謳歌し、ザビエル公園ではクリスマスパーティも開かれていました。
  • 2006年、政令指定都市になりました。

ものの始まり なんでも堺

 クイズなどで、「次の発祥地はどこでしょう」というものがあったとすると、とりあえず、全て堺と答えておけば、65%は正解となるそうです。

 また、堺市で、観光ボランティアをやっていますと言うと、羨ましいという答えが返ってくるそうです。なぜかというと、各地での観光の解説の中で、何かあるたびに発症は堺であるとのことを話さなければならないからだそうです。

 一例ですが、金魚で有名なところは大和高田市でありますが、そもそも堺が原産地である中国からもたらされ、「金魚養玩草」という本には、金魚の良し悪しから病気の治し方なども載っているが、これも堺の人が記したということです。

 次のサイトに色々載っていますよ。

https://www.sakai-tcb.or.jp/about-sakai/origin/


午後の部

堺市の地域福祉活動

社協は地域福祉の推進きかん

講師紹介

 森屋 紀雄

  •  (社福)堺市社会福祉協議会
  •      地域福祉課課長補佐(兼)地域福祉推進係長
担当業務:計画、ボランティアセンター、民生委員、災害支援
経歴 愛知県生まれ、大阪府・箕面市育ち
桃山学院大学で社会福祉、地域福祉を学び堺でボランティア活動に魅せられ(障害者 作業所など)、堺市社協に就職
目標:住民に寄り添い、地域に育てられる社協ワーカー
個別支援、地域支援、ネットワーク、資源開発、災害対応
最近ようやく「守屋に相談したらなんとかなりそう」
大切な言葉:「共感」「ピンチはチャンス」「◯◯らしさ」
お気に入り:100円均一、コーヒー、絶叫系など

社協とは:市民の「暮らしや生活」に密着する「社会(地域)福祉」を推進、特に経済的に困窮状態にある方達への「生活資金の貸付」「住居確保給付金」といった市民の暮らしを支える業務に取り組んでいる。

ケース1

ゴミ屋敷状態の一人暮らしの高齢女性(近隣とは長年トラブル)

健康状態の悪化により救急搬送・入院(近隣住民はゴミを片付けて欲しい)

近隣住民より民生委員に訴えられ、民生委員から社協へ

治療は必要だが本人は治療を拒否(家に帰りたい)のちに分かるが、お金が無いことが原因

民生委員・近隣住民・旧友らによる見守り体制づくりをする。

入院費が払えないことが判明(経済的困窮)生活保護申請や介護保険サービスの利用により高齢女性に変化が生じる。

支援拒否から病気治療へ

本人は初め「放っておいて」といっていたが、周りに見守られることにより、「来てくれてありがとう」という反応に変わり、また、地域の人も「困った人」という接し方であったものが、やがて「放って置けない人」というようにお互いが変化。ここまで変わるのにはとても長い時間と、粘り強いアプローチによるものだということ。

 

ケース2

40代引きこもりの男性の例

2年前に父親が他界し持ち家に一人暮らし、親の遺した預貯金などを切り崩しながら生活

社協が時間をかけて就職するまでに変化

いずれの事例も長い時間をかけ接触していく中で変わっていく、これらの方々のように社会に背を向けて生活している人たちにはそれぞれ理由があり、幸せな生活を望みながらそうならない、頑張ればいいのに頑張れない、頑張らないのではなく頑張る方法がわからない、そのような人に寄り添いその人たちを変えていくという仕事は、果たして、人の命を守り、また、貴重な納税者を増やすことになる。私見だが、18歳で成人を迎えることとなった今、その年齢を超えて親と同居していることが不自然であり、親離れ子離れを推進するような社会を作っていくことが求められているのではないか。

子ども食堂について

私の友達も、カレー食堂という名で、週に一度子ども食堂のようなことをしている。週一度で、メニューはカレーのみなのでそれほど負担にならずにつづいているということ、また、スタッフは年齢層も幅広く若い人たちとともにボランディア活動をすることが、生き甲斐になっているようだ。